尾去沢鉱山
秋田県北部の廃鉱山。発見は708(和銅元)年と伝えられている。
ちなみに同年には武蔵国(現埼玉県)から銅が献上されており、これを機に元号を「和銅」と改めるとともに、皇朝十二銭の最初である和同開珎が鋳造された。
尾去沢鉱山は奈良東大寺の大仏(752年完成)建立や平安後期に東北で栄華を極めた奥州藤原氏(11世紀後〜12世紀後)にも関わりがあると伝えられ、日本史上古くから重要な鉱山であったことがうかがえる。
その後戦前から戦後にかけて銅鉱山として活躍し、1978(昭和53)年に鉱床の枯渇等の理由で閉山に至った。
鉱山施設はとうの昔に解体されているが、その遺構は今なおこの地において無類の存在感を放っている。
すぐ近くにマイランド尾去沢というテーマパークがある。
日曜ということで、意外にも結構賑わっていた(←失礼)
さて、そんな賑わいを離れ、例のごとく人のいない方へ。
巨大な選鉱場跡が見えてきた。
ここだけでも十分大きいのだが、まだ他にも建物跡がある。
エメラルドの水を湛えるシックナー。
まるで遺跡にいるような感じがする。
最下層に入ってみた。
スズメバチの巣を発見。あまり近づかないようにしよう。
これでも30年くらい前は現役の鉱山だった。
赤系の色がない世界で、花は一際目立つ。
上まで登ろうかと思ったが、道が見つからず。
他へ進むことに。
あの煙突に行ってみよう。
6月の半ばともなると、東北でもかなり暖かい。
まだまだ登る。
煙突下の建物跡まで来た。いい景色だ(・∀・)
階段が崩れかけてて歩きにくい。
でも味のある階段だ。
何もない空間。