廃寺院
本堂が瓦礫の山になりながらも
手持ちの地図にはまだこの寺は寺として載っている。
ただ寺としての役目はもう果たしていない。
庫裏の奥の方はかなり暗い。
奥の箱には「昭和拾弐年正月吉祥日 新調」とある。
火鉢のようなものが多いな・・・
しかし派手に崩壊したものだ・・・
山門があるらしいのでそちらに行ってみる。
座るところがあるのでちょっと休憩してお昼。
倒木を跨いだりくぐったりして下りていくと山門が現れる。
崩れながらも他の廃墟にはない重厚感がある。
上の本堂や庫裏の規模に比べ、山門の立派さには驚かされた。
階段を上ると賽銭箱と思しきものがあるが
賽銭を入れられる状態ではない・・・
昔は麓からこの山門を通って寺に至る道があっただろう。
今はただ木立が続くだけである。
庫裏に戻ってきた。
この庫裏もそのうち崩壊するかもしれない。
紅葉の時期にまた来てみたいものだ。