向之倉の廃集落
滋賀県の山奥にある廃村。製炭業を生業としていた村である。
廃村になった時期はよく分からないが、昭和40年代か?
この辺りは廃集落が多いが、もしかしたら残ってる家屋はここが一番少ないかもしれない。
近くにある甲頭倉とまとめて紹介する。
道中にあるバスの廃車。
一度燃えたようだ。
同じく廃車の軽トラが寄り添っていた。
今度は何だ。
電車?なぜに?
しかし田舎には謎が多い。
こんな公衆電話初めて見た。
都会は短期間でめまぐるしく変化するが、ここはまた違った世界だ。
はい。てな感じで写真を撮っていたら目的地を通り過ぎましたorz
さて、戻ろうか。
林道をひたすら上ると向之倉の集落跡に着く。
ここで横の山道から鉄砲担いだおじさんが登場。
聞けば鹿狩り中だそうで・・・間違って狩られなくて良かった。
昔見た「トムとジェリー」にそんな話があったような。
生活のすべてが自然に還ろうとしている。
まだ残ってる家屋がある、と思って裏に回ると・・・
壁しかない。
ここに人が住んでいた、ということが信じられなくなってくる。
形あるものはいつか壊れる。
全自動洗濯機は便利だね。
昔は洗ったものをローラーに挟み、取っ手を回して脱水していた。
スポットライトを浴びる釜。
もう日常ではほとんど使われないものだが、ここ廃村では彼らはまだ生活の主役だ。
崩れていない家もある。
私が見た限りでは、まともに残っている建物はこの一軒だけだった。
なかなか立派な門構え。
この家も、もう寿命は長くないだろう。
障子が折れ曲がっている。
重力には逆らえない。
ここは上田さんのお宅だった。
この手紙を見ると「向ノ倉」という表記もあったようだ。
かまど。もちろん私は実際に使ったことはない。