ニッチツ鉱山
中は結構痛んでいる。
病院の廃墟はあまり好きではない。
病院とは患者さんが生を手に入れるための場所だ。
そのために医師が存在する。
しかしここからは死の臭いしかしない。
それは病院自体が死んでいるからか。
直に触れた無影灯は、とても冷たかった。
薬品等がかなり残されている。
危険な物質はない(と思いたい)。
カルテや医学書も見受けられた。
1974年のカレンダー。
よく見たら丸栄のヤツではないか。
これは何だろうか。
塩化カルシウム注射液。
妊婦では、胎児へのカルシウム供給によって
母体がカルシウム不足に陥る可能性がある。
本剤はそのような場合に静注(静脈注射)される。
こちらが正規の入り口のようだ。
予防接種料金表。
1980年に地球上から消滅した天然痘の
予防接種(種痘)がある辺り、時代を感じる。