廃僧房

 


 

 

 

壁際には小さなものがいくつか残っている。

 

  

 

僧房なので僧が生活していた場所と考えられる。

ただ、それは果たしていつ頃までの話なのだろうか・・・

 

 

建物が残っているのはここを含めて二箇所だけ。

あとの僧房跡は空き地に石碑が建っているだけである。 

 

 

寺の創建当時からある僧房ならゆうに1000年は越えているだろう。

歴史が長ければ長いほど経験することも多くなってしまう。

 

廃墟になるという経験が果たして何度目なのかは知る由もないが。

 

 

近くの建物も同様に朽ち果てている。

 

 

 

再び使うことはもうないかもしれない。

そうなると後は倒壊を待つだけとなる。

 

 

ここを通らなければならない時代もあったが、今はそうではない。

人が来なくなれば廃れてしまう。

 

 それでも秋の紅葉だけはどれだけの年月を経ようと、毎年訪れる。 

 


 

  

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