最後に社宅を見て終わりにしよう。
埋めすぎだろう常識的に考えて。
こんな状態でも表札はある。
唯一残った鞄から当時を偲ぶことができる。
日付は1963(昭和38)年。当時の外相は故あーうー大平氏。
昔はもっともっと多くの社宅が建っていたことだろう。
田老鉱山、いかがだっただろうか。
草を刈る機械の音だけが響く静かな場所だが、鉱山は確かにここにあった。
一時代を築いたそれはひっそりと朽ち果てていく。
老兵は死なず、ただ消えゆくのみか。