神島監的哨
ここから着弾位置を確認したのだろうか。
1975年。落書きも年代もの。
試射場は現在の渥美火力発電所の辺りにあったようだ。
さらに屋上へ。
断崖絶壁。脳内で「フィンガルの洞窟」が流れる。
初めてあの荘厳な弦の響きを聴いたとき、
私が思い浮かべて涙したのはこんな情景だっただろうか。
岬の西側の岸は、石灰石の岩ばかりで、それをつたつてゆくと、歌島のもつとも神秘な場所の一つである岩穴の入口にたどりついた。幅一米半、高さ七八十糎ほどの小さな入口から奥へはいるにつれ、曲がりくねつてゆく道はだんだん広くなり、三層の洞窟がひろがつてゐる。そこへ行くまでは真の闇であるが、洞窟へ出ると、ふしぎな薄明が澱んでゐる。穴は見えない奥のはうで岬を貫通してをり、東岸から入つてくる汐が、深い竪穴の底で満ち足り引いたりしてゐるのである。(三島由紀夫『潮騒』)
神島から半径4キロ以内に島はない。
絶海の孤島と言ってもいいだろう。
波の音、鳥の声、汽笛。
とても平和な一時。
港に戻る途中で自然の飛び込み台ハケーン。
海面から数十メートル。これは逝ける。
ハ_ハ _
石灰岩が風化してこうなったらしい。
これぞ日本の海。
島のメインストリート。
店らしい店は見当たらない。自販機で飲物を購入。
狭い路地を挟んで家が密集している。
車を持っている家自体、あまりないのではないか。
島もいいもんだね。
アディオス。
「目下、神島といふ伊セ湾の湾口を扼する一孤島に来てをります。人口千二、三百、戸数二百戸、映画館もパチンコ屋も、呑屋も、喫茶店も、すべて『よごれた』ものは何もありません。この僕まで忽ち浄化されて、毎朝六時半に起きてゐる始末です。ここには本当の人間の生活がありさうです」
(昭和二十八年三月十日、三島由紀夫が川端康成に宛てた書簡より)
おまけ。豊橋にて。
これは素手で殴ったらこっちが痛そうだ